高校生の頃、男らしさがない自分にコンプレックスを抱いていて、雄感を無理やり演出し、好きでもない女性と付き合ったりして(その女性には本当申し訳ないけど)、そんな中実は同級生の男の子に恋焦がれているっていう、とんでもないクソガキでした。

高校生の私は、将来的に女性と結婚しないといけないのかぁ・・・って思ってたから、同性と付き合ったり考えられなかったし、というか男性と付き合うことで、自分がゲイである事を認める事になると思って、そこから逃げてたし、本当にゲイまっしぐらな人生になることを受け入れなきゃいけなくなるようで怖かったんだと思う。
だけど当時の私は、好きな人ができても「友達」から「親友」にグレードアップさせる事で、その気持ちに納得させてた。

当時同級生に仲良かったK君という子がいた。自分が必死に雄感を演出してる中、私を嘲笑うかのように、女性的な部分を隠す素振りもなく、お姐様感が前面に滲み出ていた男の子だった。
細身でシュッとしてて、顔は童顔、下ネタを極端に嫌い、歩き方はもちろんフラミンゴウォーク。よく当時好きなドラマ(カバチタレとか)のモノマネを二人でしてたんだけど、彼は女優さんのモノマネしかしなかった。一人称は「俺」じゃなくて自分の名前。でも彼は一時期何を血迷ったのか一人称「ワシ」だったけど。

そんなK君からは、恋愛話や好きな子の話は絶対してこなかったんだけど、私はナチュラルに「好きな男子がいる」って話ができた人だった。彼は「へぇ〜」ぐらいの返事だったけど。今思えばこれが初のカミングアウトかな。

高校卒業して20才ぐらいまでは定期的に会ってたんだけど、今じゃ連絡先も知らないK君。
Facebookでも見つからないし、本当に何をしているか謎なんだけど、今何をしてるんだろう。結婚して子供がいる人生なのか、それとも私と同じような人生を歩んでいるのか。今一番会いたい人、彼かもしれない。